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キンケードはG線上でソプラノ・サックスを吹く。 大丈夫か?     (★注意・・・記事内容を誹謗中傷する者は立入禁止!)
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先日、去年に続き2回目ですが、国○音学大楽サクソフォーン専攻生のコンサートに行ってきました。
去年、演奏の質の高さに度肝を抜かれ、このコンサートだけは必ず聴きに行こうと決めていたのです。
それに今年は教室の才媛「ミーちゃん」も音大1年生として初舞台を踏むことになっていますし・・・。
教室出身者としてはミーちゃんだけではなくもう一人3年の男子学生も出場するので、出来のいい子供を持った父兄の気分で隣町のホールに向かいました。
隣町は財政が豊かなのでビックリするような良い芸術劇場があるのです。
施設の一部がドラマ「のだめカンタービレ」のロケーション撮影で使われたくらいですから。

以下、施設案内より引用
「ウィーンホールは、音響性能を最重要視したシューボックススタイルのホールです。
残響時間を、空席時には2.16~2.67秒、満席時には1.8秒~2.2秒まで変化させることが可能です。
ゆるやかな勾配を持つ客席で、定員522名、室内楽などの演奏に最も適しています。
ヴァイオリンの微妙な音色が客席空間を満たし、パイプオルガンの荘厳な響きは全身の感覚を魅了します。
木質系の素材で統一された室内は暖かみがあり、それでいて確かな音を作り出す魅惑の空間です。」・・・原文ママ。

ここで聴くサックスの生音は素晴らしい!!
とにかく生音・・・マイクやアンプを通したサックスの音は、もう聴きたくないのです。
会場には私とマルカーさん、先生とマダム、ケニーNさんと彼女、テナーのK松さん夫婦、音大生の親族・・・教室関係者が固唾を呑んで要所要所に着席しています。
開演前の放送で「写真と録音と携帯電話」を禁止すると強くアナウンスされました。
ま当然ですね、正直なところは残念ですが(笑)。

指導者の方々のお考えはこうです(パンフレットから抜粋)。
「学外演奏会とは、日ごろ音楽大学の中で懸命に練習にいそしんできた専攻生達の腕試しの場だと思います。
燦然と輝くダイヤモンドも、カットされ研磨されていればこそ。
学生達はと言えば、まだ鈍く光る加工途中の原石のようなものかもしれません。
学生生活は常に神経を集中して様々な面をカットしたり、忍耐強く研磨する作業場のようなものでしょう。」


定刻になり演奏が始まりました。
出だしはラベル、ホルスト、ドビュッシーを題材に、カルテットや大人数(6~12)などで編成された音大生らしい演目からです。
まず音色が澄んでいて柔らかい、これだけで圧倒されます・・・素晴らしい!・・・・心に染みる。
これがダイヤモンドの音・・・・こうしてみると私の音は明らかに砂利だな、いやネコ砂か (^^ゞ
双眼鏡でチェックしてみると使用している楽器メーカーは「セルマー」が多いようですが、
彼らにかかったらどんな楽器でもいい音を出してしまうのだろうと想像させる技量を感じます。
そしてピアニシモからフォルテまで一糸乱れぬ調和・・・・20名を越えてそれが可能とは奇跡に近い。
音大生は素晴らしい・・・・私にその技量を半分ちょうだい(殴)。
去年のコンサートで、あのサックスをもう一度聴きたいと思っていた贔屓の学生さんが今年はいませんでした。
そう卒業していたのです・・・・やはりこの年代の1学年差は大きいので4年生の技量は圧巻です。

小休憩後にグローバーワシントンJr.の演奏で有名な「Winelight」とチックコリア「New Life」で、ムードが変わりました。
アレンジしているのは4年生ですね、この男子学生、ただモンじゃない!
音大生がジャズっぽくアレンジ・・・・というのはよくありますが、これは本物だ!
ジャズ志望の若者が、その成長過程でたまたま現役音大生だった・・・このパターンでしょ。
メタルのマッピを付けたソプラノでチックコリアのアドリブ・・・・彼はプロになるな間違いなく、それもジャズで。
そう予感させる演目もありました・・・・さすが国○音大。
ミーちゃん、いい音大に入学できてよかったね・・・でもちょっと表情硬いよ(笑)。

最後の演目は指導教官の指揮で専攻生全員による「カルメン組曲」です。
ここで超レアなサックス「コントラバス・サックス」が登場しました。
日本に2台しかないと噂される「コントラバス・サックス」・・・・バリトンの1オクターブ下がその音域らしいです。
これがそうか・・・・とにかくでかい。
女性の身長を優に超えているでしょうか。
奏者は180cm越えの長身男子学生でした・・・頑丈な鉄製のスタンドに設置された状態で吹くのですね。
確かにこれを体に吊り下げて吹けそうなのは、ハンマー投げの室伏選手くらいでしょうけど(笑)。
ベルの中に頭が入りそうですし、パッドの大きさが手のひら程もありますよ。
当然、コンサート終了後に写真撮影をいたしました(内緒)。
聴衆が退席し片付けが始まっている段階での写真撮影はOKでしょ・・・・でしょ?



今回登場したサックスは全部で7種類。
①ソプラニーノ  E♭
②ソプラノ     B♭
③アルト     E♭
④テナー     B♭
⑤バリトン    E♭
⑥バス      B♭
⑦コントラバス  E♭

①⑥⑦をあまり聴く機会はないでしょう、皆さん、特に⑦は。
⑥⑦の音を聴いてみると、「⑤バリトンサックス」の魅力が俄然輝いてきます。
⑤は私が思っていたよりも遥かに表現豊かなサックスなんですね。
今まではベース音担当の無骨なイメージが主でしたが、これはヨーヨーマのチェロに匹敵するファンタスティックな楽器だと再認識いたしました。
今回ミーちゃんが「⑤バリトンサックス」を、3年生が「⑥バスサックス」を担当してました。
普段彼らの演奏する「③アルトサックス」の素晴らしさは知っていましたが、⑤⑥も素晴らしかった。

このコンサートを成功させるために音大生たちは、夏休みを練習に費やしたのでしょうね。
沖縄に行って日焼けしているような子はいませんでした(笑)。
お疲れ様 音大生、素晴らしかった。 大成功でしたよ(パチパチ)。
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» 無題
聴きに来て下さって本当にありがとうございました!
そんなに硬い表情してましたか?笑
物凄い楽しんでいたのですが笑

コントラバスのマウスピースはバリトンの2倍近くの大きさだったと思います!
ちなみに吹いていた男の子は170cm台ですよ笑
ミー 2007/09/11(Tue)21:01:48 編集
» ニコニコ音大生
ステージ上で、やたら愛想のいい音大生というのも変かなやっぱり(笑)。
バリトンの2倍・・・ということはコントラバス専用のマッピなのか・・・こういう情報は皆、知りたがるんですよ、また教えてちょ。

男子学生大きく見えたんだがなー、ヤバイヨヤバイヨ、私の観察がいい加減だってことがバレちゃったもんな、やばいよ(笑)。
音大生はこの学外演奏会が終わると、やっと一息つけるのかな、卒業するまで日焼けできないね(笑)。
キンケード 2007/09/11(Tue)21:37:48 編集
» ねっ
バリトンサックスカッコいいでしょう!
もうね、伴奏吹かせてもピカイチ!旋律も渋くてピカイチ!
サックスで一番憧れてる楽器かも・・・??

ただ、重さがネック・・涙


コントラ・・すごいですね!
その横にムニちゃんを置いてると
ムニちゃん、おもちゃですねw
きんかん 2007/09/12(Wed)15:43:17 編集
» バリトン
>サックスで一番憧れてる楽器かも・
きんかんさん、アルト&テナーをやってるから十分かと思ってましたよ。
おっしゃるとおり、バリトンっていいですね、私も気に入っちゃった(笑)。
自宅にピアノとバリトンを置ける防音音楽室があれば欲しいのー 
キンケード 2007/09/12(Wed)19:05:34 編集
» バリサク
やっぱりバリトンサックスって素敵ですよね~。
私もすごくそう思います!
私の先生もバリサクがメインなんですけど、音色が豊かだと思いますよ~。
それなんで憧れているんですが、あいにく私は手が小さいので小指が届きません。(それだけじゃないって噂ですが、。爆)
なので、ぜひ吹ける一般体型皆さん、、、というか、キンケードさんもぜひバリサクやってみて下さい。応援してますー。(って、違うか?笑)
キャットてぃる URL 2007/09/12(Wed)23:37:33 編集
» バリ
こんばんは。
キャットてぃるさんの師匠はバリサクがメインでしたか・・・それはカッコイイですね。
でもさ、購入はキツイですよ、家じゃ吹けないし。
面白いからって焚付けないでくださいね(笑)。
キンケード 2007/09/13(Thu)00:05:22 編集
» はじめまして
初めて書き込みさせて頂きます,マルカー(仮名)です.
キンケさんと同じく,K先生に師事させていただいてます.
サックスを始めたばかりの超ド初心者で,サックスについては教わったこと以外は右も左も判らない若輩者ですが,どうかよろしくお願いします.
あ,キンケさんバリサクデビューいっちゃいますか(笑)

K音大のサクソフォンコンサート,自分も聴かせて頂きました.
サックスを始めようと思った頃から,時たまアマチュアのサックスアンサンブルのコンサートは聴きに行ってるのですが,で,それらを聴いてるときは,みんな上手いな~と感心してましたが,当たり前だけどやっぱりプロJr.達の演奏は全然違うですねー!
ラージアンサンブルも,これだけレベルが高いと,パーカス付けるだけで吹奏楽に匹敵する聴き応えなんだ,と,改めてサックスという楽器の底力を思い知りました.
あ,それとコントラバス.サックスアンサンブルでは有り得ない低音が時々聴こえてきて,なんとも不思議な感じ.珍しいもの聴けてよかったです(^^)

それとミーちゃん,まさかオクテットやるとは思わなかったよ~.
すっごいかっこよかったですよ! バリトン,すごくいい響きさせてたし.
マルカー? 2007/09/13(Thu)02:45:09 編集
» 初登場
マルカーさん、どうも・・・・なんか恥ずかしいですね、リアルでお互いを知ってますから(笑)。

>キンケさんバリサクデビューいっちゃいますか(笑)
いえいえ、マルカーさんがまずバリサクを購入しデビューして下さい。
私は教室でちょっと試しに吹かせていただく・・・これで十分でございます。
ミーちゃんのバリサクの音色で、その魅力に気づいたようなものですから、私は新米ファン・・・あんなにいい音するんですね。
マルカーさんは以前からバリサクに注目されてたようで、その点先輩ですよ。
キンケード 2007/09/13(Thu)12:11:06 編集
» 無題
この記事とは関係ない話なんですが・・・
井上麻子さんのブログで「ボク運指!」のコト書いてましたね

すごく良さそうな教本~

井上麻子さんのブログを見てる方は多いので(私もその1人w)、きっと今ごろ「ボク運指!」はバカ売れしてるはず・・・?

キンケードさん、時代を先取りみたいでカッコいい~~
きんかん 2007/09/14(Fri)22:06:51 編集
» ボク運指
すっかり「ボク運指!」で定着したようで(笑)。
早速検索して調べましたら、プロのサックス奏者の方なんですね。
たまたまタイムリーな記事になったようで、かっこよくなんかないですよ・・・・ただちょっと竹野内豊に似てますけど、なんてね(殴)。
キンケード 2007/09/14(Fri)22:58:13 編集
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