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キンケードはG線上でソプラノ・サックスを吹く。 大丈夫か?     (★注意・・・記事内容を誹謗中傷する者は立入禁止!)
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本日はかねてより感じていた「学習」についてまとめてみました。

ウグイスは産まれたときから、あのような風情のある鳴き方をするのではありません。
上手いウグイスの声を真似て練習するのだそうです。
よくウグイスが梅の木に留まって鳴いているような印象がありますが、あれは「メジロ」でして、通常ウグイスは藪のような灌木帯に潜んでいます。
一匹が鳴くと競うようにあちこちで練習が始めるのですが、面白いことに上手なウグイスがやってくるとピタッと鳴きやむそうです。
なぜかと言えば、上手なウグイスの鳴き声をじっと聴いて学習するからだそうで、そのうち真似して多くのウグイスが鳴き始めます。
そういうわけで、各地域々々で上手なウグイスを筆頭に練習を重ねキレイな鳴き声になるので、当然地域差が生じるわけです。
ウグイスの世界でもなぜか都会のウグイスの方が上手いらしく、田舎に都会のウグイスを放つと、これまた学習のための静寂の後、都会のウグイスに倣って鳴き始めるそうです。
これは都会のウグイスの鳴き声を録音して、現場再生しても同様な学習・練習行動をおこすようです。

ウグイスでさえ練習して上手くなるのですから、人間の場合はさらに練習が必要になりますよね。
「学ぶ」とは「まねぶ」を語源とする言葉です。
人間もウグイスと同様に上手な人の録音再生を聴いて練習する人も多いでしょう。
私もケニーGのCDはそれこそ、毎日のように聴いてますよ・・・なかなか真似できませんけど (^^ゞ

人間の場合はもう「ひとひねり」あります。
この間NHKで新生児(生まれて半年以内)だけにある能力の特集を放送していたましたが、見た人もいるかもしれません。
掻い摘んで要約すると次のようなことでしょうか。

①生まれたての赤ちゃんは、あらゆる言語を聞き分ける能力を持つ。
②その能力は半年を過ぎると急激に下がり、違う分野の能力がアップする。
③生の人間の言葉と、TV画面から話しかけられる言葉では学習効果が違う。
④生の人間に話しかけられた言語のみ、発達する。

③と④が重要です。
もし子供をバイリンガルにしたければ、まわりにいる大人が直接その言語で話しかけて育てる必要があります。
赤ちゃんに一日中CDを流しっぱなしにしておいても、生の人間ではないのでほとんど効果がないそうです。
ここがウグイスと人間の違うところなんですね。
これは音楽にも当てはまるのではないでしょうか・・・私の類推です。
CDを聴かすより、親が楽器を演奏する方が、格段に効果が上がるのではないだろうか・・・。

先日、「モーツァルト生誕250周年番組」を見ましたけど、父親がモーツァルトの姉にピアノを教えている環境で、天才の芽が育っているのがわかりました。
父親も宮廷楽士としてバイオリンを家庭で演奏してますし、新生児のモーツァルトにとっては言語と同じだったでしょう。

私たちがサックスを始めたのは、そんな天才領域を遙かに過ぎて薹が立ち、ウドの大木になった頃です(笑)。
ですがCDだけを聴いて練習するのと、先生の生音を聴いて練習するのでは、赤ちゃんほどではないでしょうが差があると思っております。
レッスンを受けて練習するのと独学との差・・・こう書くと不愉快な思いをされる方もいるかもしれません・・・ご容赦のほどを。
私は田舎の老ウグイスですので、都会のウグイスの声を真似て練習するのが大好きなのです。
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» たまには真面目に
レッスン初日に先生と合わせて吹く意味について教わりました。
ちょっと長くてコメント欄には書ききれませんが
良い音に同調する…と言う事が起こるのだそうです。
それは先生の音に生徒側が同調するだけではなく、
その部屋にある机も椅子も壁も…
何もかもが同調し響きとなって耳に入って
良い音が出せるようになるのだそうです。

う…文章が下手で上手く伝えられませんが 
そうなんです、キンケードさんがおっしゃるように
生音が大事なのです…と言いたかったんです。
変な文章でごめんなさい。
anne URL 2006/11/06(Mon)21:27:29 編集
» 生音
確かに、師匠の音を生で聞いて感動しなければ、ここまでSAXにのめり込まなかったかもしれません。今は師匠の音が目標です。

ところで、生後7ヶ月の娘がいるのですが、最近、私の弾くピアノを良く聴いてくれます。フルートもまぁまぁOKなのですが、サックスは音量が大きすぎるのか泣いてしまいます。防音室越しだと何とか泣かずに聴いてくれるようですが・・。
SAXの英才教育はもう少し成長してからになるかもしれません。
たぴ 2006/11/06(Mon)21:44:48 編集
» 生音同盟!
>anneさん
>良い音に同調する…机も椅子も壁も…
なにやら哲学めいた現象ですね。
でも先生の音色に包まれると、それは真理であると素直に思えます。

>たぴさん
娘さん、チャンス!!
親の奏でる音は、親の発する言葉と同じだそうです。
サックスよりピアノ、娘さんの前ではピアノのたぴさんでいきましょう(笑)。
キンケード URL 2006/11/06(Mon)22:18:26 編集
» 無題
私も、そのTVみました。
幼少のころまさしく「現場で学んだ」んですね。

言語もそうですね。先日ブラジル在住・アメリカにもよく行く従姉妹と会いましたが、その娘が(4歳くらい)日本語もポルトガル語も英語も話せるのですよ・・・。
きぃーっ!私なんて日本語すら苦手なのに!
これまた現場で学ぶんでしょうね

音楽もそうかも。
昨日、上手な人の横で吹かせてもらって、ものすごく感化されました(自分も上手くなった気分?)
きんかん 2006/11/06(Mon)22:26:19 編集
» 生音+現場主義!!
>きんかんさん
CDの音は魂がない・・・なんかコミックで使われそうな台詞・・・やはり生の音色。
そうか、きんかんさんの場合、私と違って現場が多いですよね・・・うーん、きんかんさん置いてかないで(笑)。
キンケード URL 2006/11/06(Mon)22:41:50 編集
» そうですね。
私も文章を読んでいて思わずうなずいてしまいました。(笑)
やっぱり学ぶのは”生”が一番ですね!
私も師匠の音色が一番の目標です。
それと生演奏、もっと聴かないと、と思いました。
キャットてぃる 2006/11/06(Mon)23:30:44 編集
» 師匠が一番!
キャットてぃるさんを初めとして、全員師匠の生音を崇拝している方ばかりで興味深いです。
キャットてぃるさんは先生の生音プラスセッション(現場)も多いですから、天才の環境にご自身を置いてるんですね・・・頭いいですよ(笑)。
キンケード URL 2006/11/06(Mon)23:40:23 編集
» 私もそう思います
独学の私が言うのもなんですが、キンケードさんのおっしゃることはよくわかります。
結局、人間の学習というのは五感(もひとつプラスして感情も)をいかに多く使って学ぶことが大切かと言うことではないかと思うのです。
意識するしないに拘わらず生身の人間と接するということは五感を何らかの形で駆使しています。
そこがCDだけを聴いて練習しているのと大きく違っているのではないでしょうか。
ケニーGで例えれば、同じ曲をまったく同じようにケニーGが吹いても、CDだけを聴くのと目の前でケニーGが演奏しているのを聴いて練習するのでは(実際にそんなシチューエーションだと、逆に練習どころではなくなるでしょうが)、効果には雲泥の差が出ると思うのです。ましてや、ケニーGに「なかなか上手いよ」とか「頑張ってね」とか言われれば(ほとんど妄想の世界ですが)、さらに効果は違ってくるのではないかと思います。「ここをこうしたほうが良いよ」とかのアドバイスがないとしても違うと思うのです。
やはり人が学んでいく上では「対話(言葉を交わすという意味だけではなく)」が必要なんだなと思います。
そんなこと考えながらもCD相手に練習している私ではあります・・・・。
いの URL 2006/11/07(Tue)01:13:47 編集
» 私もそう思います
やはり生音でしょう。
ステージに立つ師匠、レッスン中の師匠の
生音を聴いてこその今だと思っています。
やはりCDやDVDの中の師匠とはまったく違います。

でも、私はどう考えてもウグイスという雰囲気ではないなと(笑)
なんだと思います?
たみぞう URL 2006/11/07(Tue)06:19:57 編集
» 独学者の志!
>いのさん
いのさんにそうコメントされて、ホッとしました。
ある意味、独学者を貶めているようにも聞こえる内容だからです。
結論としては師匠のいるいないではなく、学ぶ姿勢に帰結する・・・ということですよね。

>たみぞうさん
たみぞうさんをウグイス以外の鳥に喩えるなら・・・。
海老と酒が眼に浮かぶ・・・浜千鳥とか・・・ダメ? (^^ゞ
キンケード URL 2006/11/07(Tue)12:00:37 編集
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ソプラノ・サックス 2005年2月~
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