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キンケードはG線上でソプラノ・サックスを吹く。 大丈夫か?     (★注意・・・記事内容を誹謗中傷する者は立入禁止!)
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①豊かな音色を目指し、アンブシュアの改善。
②明るい音色を目指し、軟口蓋を上げる意識。
③ミドル-Dの音をもっと粘るように。

前回のレッスンで指摘のあった、先生からの改善ポイント3点を課題に練習しております。
本当は改善ポイントはまだまだあるはずなのですが、生徒のレベルに見合ったポイントのみを選んで指摘してくださるのが、先生の指導者としての能力が高いところではないでしょうか(偉そうな言い方m(__)m)。
1年前に①を指摘されたしても、できなかったはずですからね。
ようやく口周りの筋肉も付いてきて、多少音程も落ち着いてきた頃を見計らっての改善提案は、名人の棋譜をみるようで無理・無駄がありません。
そして1年後には、その頃のレベルに合った改善指示が下されていることでしょう。

①について。
前回のブログでも書いたように、「今よりもっとサイドの唇を締めて、その分上下方向に余裕を作り、下唇を厚くする意識に持っていくこと」
現在のアンブシュアはそこそこ音程も取れるしクリア感もあるのですが、リードを平たく咥えている弊害が2つほどあります。
★a 音色に厚みがない・・・たぶんリードの自由な振動が一部阻害されている&口腔が狭い。
★b リードに余裕がない・・・つまりちょっとした外乱要素でリード音が裏返るということ。

★b はどんなときに現れるかと申しますと、「スタッカートのような破裂音」、「曲終盤、口が疲れた頃」です。
ラクールは10番から本格的に「スタッカート」が出てきます。 
アンブシュアが悪いと「ピュッ」となりまして、これがまさにリードに余裕がない証拠。
またラクール終盤、元気な時はそこそこソフトだった下唇がへばってきて、いわゆる「噛む」状態になってきたとき、跳躍降下の時に問題が露呈します。
急に下がった音がキレイに出ず、ひっくり返ったらこれが元凶ですよ、皆さん・・・これを先生に指摘されたときは驚きましたね。
先頭のスコア画像の3段目、上にPと書かれたBの音から下がるCの音でよく起きます。

リードの振動を理屈で考えると、同じエネルギー量なら高い振動数はリード先端部で細かく揺れ、低い振動数では振幅は大きくなって根元まで揺れ出すはずです。
悪いアンブシュアや高音に慣れたアンブシュアは低音部の要求されるリード根元の振動を阻害するのです。
根元の振動を邪魔されたリードはやむを得ず、ギターでいうハーモニクス倍音で鳴るしかないわけです。
いわゆる裏返り音の誕生・・・あることか人はこれを「リードミス」とか責任転嫁してくるし、リードの身にもなってみろと言われそうですね(笑)。
下唇はリードの振動を妨害しない程度にソフトに当てる・・・わかっちゃいるけど疲れてくるとそれは続かないのじゃ・・・。
下降跳躍で裏返りやすい原因はもう一つ、声帯の位置があると思います。
高い音に合っている声帯の位置のままで低い音を吹くと裏返りやすい・・・サックスの音は自分の声ですから、自然に声帯も使われているはずです。
結局リードはサックス本体(キーの開閉)と奏者の喉や口で決定されたインピーダンスに従い、振動しているだけなんですよ。
リードは自発的に振動するのではなく、サックス+人間の管に隷属的に振動させられているわけです。
そこにはおのずと声帯も絡んでくるのですよ。

原因がわかったから、すぐ解決するかといったらそうは問屋が卸さない(笑)。
 →「今よりもっとサイドの唇を締めて、その分上下方向に余裕を作り、下唇を厚くする意識に持っていくこと」
この改善アンブシュアは、さらに口の筋肉を要求するのですよ、困ったもんだ (^^ゞ
一朝一夕には改善しませんが、問題意識をもって練習できるので、余生の短い人間にはありがたいです(笑)。
ただ闇雲に練習するより、あるいは漠然と良いアンブシュアを求めて彷徨うよりは、遙かにトンネルは短い!!

②について。
これは意識さえしてれば、①よりはクリアが楽でしょうか・・・。
実を言いますと、「軟口蓋を上げる」結果、どれだけ音色がよくなるかが、私にはまだあまり実感できていないのです(恥)。
ところが先生は横で聴いていて、「最初は良かったんですが、3つ目の音あたりから元に戻りましたね(笑)」などとハッキリ指摘してくれます。
言われてビックリ、「その通りでした」と恥じ入るしか手だてがない私・・・。
楽器のレッスンとは、「半分は耳のレッスン」ではないだろうかとうっすら悟り始めている私・・・。
サックスをやる前に他の楽器のレッスン、例えばピアノやバイオリンのレッスンを受けた人は「耳のレッスン」がある程度できていて、上達が早いはずです。
つまり今の音は理想の音からズレていたぞと、認識できれば修正は比較的容易でしょうが、その僅差を認識できなければ100時間練習を繰り返そうが泥沼から抜け出せないのでは・・・。
むしろ、自分が泥沼に入っているのに、キレイな舗装道路を悠々と歩いている錯覚に陥る状態・・・これはひたすら恐ろしいことではありませんか。
その意味で「軟口蓋を上げる」は私にとって現在「難聴」状態なのです (^^ゞ
だから意識が疎かになって、重要度を下げているのです。

冒頭のスコア画像の上段でブレスの後、High-Cが二つ続くところをご覧ください。
ここから軟口蓋を意識して吹くように言われて吹き出しますと、5個目に苦手な Middle-D がちらっと目に入ります、なにせ赤マークを付けているくらいですから(笑)。
その途端、意識は5個目の準備に移り、軟口蓋が下がるようなのです。
先ほどの「3つ目の音あたりから元に戻る」の先生の指摘は、まさにここを言い当てているのです・・・恐ろしい耳の持ち主じゃのう!!
ニワトリは3歩進むと前のことを忘れるといいますから、私の脳はニワトリ並であることがわかります(泣)。
もう一つの「ニワトリ三歩」の例は、ブレスした後で元のアンブシュアに戻ることでも確認されています。
息継ぎで口を緩めた瞬間にリセットされてしまう改良アンブシュア・・・まだまだ身についてません。

私には「練習中に意識できるポイントは一つまで」という法則があります。
①②③を全て意識しながらやると、どれかが疎かになるんですね、これが (^^ゞ
だもんで、①と②は同時に対策をとることにしました。
「軟口蓋を引き上げた改善アンブシュア」です。
これを具現化した顔は、噴飯モノです。
”天井眉のひょっとこが豆鉄砲を食らったような顔”と申しましょうか σ(^◇^;)
まだまだモノにはなっておりません、鋭意改善中です。

さて③について・・・今日は長くなってしまいましたが、皆さん辛抱強いですね(笑)。
Middle-D に限ったことではないのですが、まだ息の吹き込みが淡泊というか不足しているのです。
吹いているときは、結構鳴ってるのではないか・・・などと感じているのですが、録音した音を聞いて唖然とします。
いわゆる初心者にありがちなボソボソした蕎麦のような味気なさに満ちた音。
これでもかぁ、くらい息を吹き込んでやっとこさでしょうか・・・。
いや、ホントにお粗末な音なんですよ・・・1月中には音を公開すると約束したんですが後悔しています(笑)。
きんかんさんがいみじくも、「上手な音はCDを買えば聞けるが、下手な音はなかなか聞けないから価値がある」とおっしゃっていたことが脳裏に谺します。
ブログの使命を感じるものの、恥ずかしさも感じますね、この冬は・・・。
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» 無題
リードミス(いや、自分のミス?)、頻繁に起こります
特に早いスラーの跳躍ではそりゃもうてきめんに。

同じように疲れてくると、全くだめですね
2時間の練習の録音を聴いてると、最初の方より、終わりのほうが、その現象、多くおきてます

そっか、噛みすぎなんだ~(イマサラ気付くってw)
きんかん 2007/01/17(Wed)11:52:17 編集
» 無題
今日の記事、思い当たることがたーくさんありました。
私は乱暴な息を入れてしまった時と、口がバテてきた時に
ひっくり返りやすくなります。
タンギングなんて特に、です。

私も跳躍の下降の時にうまく行きません。
うちの師匠も、楽器上達というのは=良い耳を創って行くことだと申しておりました。
でもまだまだ自分の耳が信用出来ません(笑)
たみぞう URL 2007/01/17(Wed)14:24:34 編集
» 私も無題
>きんかんさん
噛みすぎというより、口がへばって平たくなるようなかんじでしょうかね。
低い音に跳躍するときは、喉と声帯を広げないと・・・とはわかっていても、タイミングが遅い気がします、私の場合(笑)。

>たみぞうさん
たみぞうさんはピアノやってたし、音(?)が色つきで見えるし、ビールにはうるさいし、耳は私なんかよりハイパーだと思いますよ(笑)。
キンケード URL 2007/01/17(Wed)21:35:11 編集
» 改良アンブシュア
アンブシュアを意識して変更してみていますが、意識が集中するとかえって固まってしまうようで、なかなか上手くいきません。まぁ、一朝一夕に上手くなるはずもないのですが・・。
低い音への跳躍ですが、目的の音が出せる状態に瞬時にはならなくて、ほんの一瞬タイミングが遅れてしまうようになっています。

練習あるのみ!

たぴ URL 2007/01/18(Thu)07:36:49 編集
» そうなのか~
俺も2時間練習の後半は口の回りがへばって、ひっくり返ることが多くなります。
喉と声帯を広げて・・・今後意識してやってみます。
nobop URL 2007/01/18(Thu)09:22:31 編集
» 下手な音
おぉ~、たしかに下手な音って普段の生活では聴けないですね。
私もジャズのセッションに行くまでは、下手なジャズ+(楽器)の音を聴いたことがありませんでした。それなんで自分では無理だろう~!と思っていたのです。
で、でもそういう下手だけど熱心な音を聴いているうちに自信が沸いてきて、「自分にも出来るのでは?」と思ったのです。
そして最後はサックスを自分で吹く羽目に、、。(爆)
私も勇気を出してまた音源をあっぷします~。(そのうちですが、。いつ?笑)
キャットてぃる URL 2007/01/18(Thu)11:37:34 編集
» 筋トレ
皆さんもアンブシュアの筋肉疲労には困っているようですね。
口にバーベルをつけてマッチョにしたいです(笑)。
キンケード URL 2007/01/18(Thu)21:25:29 編集
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