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キンケードはG線上でソプラノ・サックスを吹く。 大丈夫か?     (★注意・・・記事内容を誹謗中傷する者は立入禁止!)
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ラクール25番にC→E♭の運指があります(写真の譜面右下)。
アーティキュレーションが「ティーヤッタ」で「ヤ」の箇所に当たります。
ここがなかなか上手く決まらないで困ってまして、ちょっと原因を調べてみました。

写真にある黒いローラーを右手小指が上手く滑りません。
何度やっても「ガッコン」と衝撃が・・・。
ここは「ティーヤッタ」としたいのに「ティーガッツツ・・・」
右手の大きさや小指の形や角度で個人差があるでしょうね。
私の手は男性としては小さい方です。
小指の位置を調べてみると、写真の「B」の辺りを押さえてます。
ここだとローラーの段差が大きくて滑らかな指の移動ができません。
写真「A」の位置ならば段差が小さいので、キレイに決まります。
結論として小指を「A」の位置に置けばよし・・・なんですが、それには色々障害があるのです。

まずソプラノ・サックスを吹いている人なら、ネックがストレートの場合とカーブドの場合だと右手のポジションがかなり違うことをご存じだと思います。
ソプラノを吹いたことがない方のために参考までにお知らせしますと、
ストレート(直管)の場合、管が45°くらい傾いた状態で吹きます。
これはアルトやテナーより傾きが大きく、右手はキーを押さえるために体からより離れます。
このときの右手の角度がキー操作にかなりの負担を与えるのです。
右手にコップをまっすぐにして持った状態、これがストレートのソプラノだとコップを15°くらい手前に傾けた状態になります。
この差が大きいのです。
曲の流れの中では、どうしても小指がキーにちょん掛けポジションになりやすい・・・。
F#なんかも中指以外の指が大きく開かないので、ちょっとリズムが狂ったりしますね、私の場合。
右手の負担が大きいのが直管ソプラノサックスのハンディ・キャップだと思います。

音大のコンサートを見ていると、ストレートネックのソプラノを吹いているのは男子学生がほとんどです。
女子学生はまずカーブドネックで吹いています。
手の大きさと角度からくる手首のきつさがカーブドを選ばせるのだと思います。
「ソプラノはストレートだぜ」とミーハーな理由からS-902を使用していますが、運指面から言えば「カーブドネック」の方がずっと有利でしょう。
カーブドネックなら私も「A」の辺りを楽に押さえられるのに、ミーハーゆえ「B」の代償を払っているんですよ。
ミーハーもツライです(笑)。
ヤナギサワでもヤマハでも直管ソプラノのネックを曲げた特別仕様モデルがあります。
一度吹いてみたいですね。
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次の発表会は来年の1月なのですが、その前に度胸付けのプチ発表会(以後「プチ発」と省略)をするそうなのです。
今週の土曜日はレッスン、次の日曜日がそのプチ発と決まり、先生から連絡がありました。

人前で吹くと通常のレッスンの10回分以上、上達するらしいですから喜んで参加いたします。
通常4,5回順番が回ってくるようなので、演目は2曲にしてみようかと思います。
①一つは先生とのソプラノ・デュエット曲「海が見える街・オーパス2」。
②もう一つはレッスン課題曲「ラクール25番」です。

①は既に1回プチ発の経験ありなので、多少目鼻が付きます。
今回のオーパス2は間奏が増えてちょっと繰り返しているだけ。
ただし間奏部の運指が苦手なので、そこで演奏がハチャメチャになる可能性大。
②のラクール25番はまだ合格してません。
そもそも止まらずに吹き通したことが一度もない曲ですf(^ー^;…。
本番では練習の40%位しか力を出せないことも考えると、発表できるような状態ではないけども・・・。
まっ、本番での力発揮率を40%から70%位にすれば、発表会の意義は満たされるかと前向きに考えることにしました。

あと3、4日しかないので気を入れて練習しなくては・・・。


ご覧の譜面はラクール25番の一部分です。
譜面に先生のチェックが色々書き込まれてますでしょ・・・黄色のマークをつけてあります。
日頃どんな注意をされながらレッスンを受けているかの一例でございます。
私の楽屋裏ですから恥ずかしいのですが、上から順に解説して参りましょうか(大サービス)。

●一段目の最初に出てくる黒丸は、私がよく間違える音でして、喚起を促すためにマークされたものです(恥)。
●次のナチュラルの印は、先生が譜面のミスを訂正してくれたもの。
#ではなくナチュラルですので、楽譜をお持ちの方は訂正してください(笑)。
●2段目は赤鉛筆でラインが引かれてる所がありますね(2カ所)。
どちらもブレス直後の連続3音でして、これは吹き方の注意です。
私の場合、ここをサラッと吹いてしまい表情に乏しい(初心者丸出し)。
ここはテヌート気味に押してしっかり吹くんだそうです・・・他にも同様の箇所がありますが、多いので省略しております。
●3段目、4段目には運指の指示が書かれています(図中TaとTc)。
ここはサイドキー(トリルキー)の替え指を使いなさい、ということ。
●5段目の左端にあるマークはアーティキュレーションの注意でして、本日の例では最も重要なポイントです。

3個連桁された♪のうち2個がスラーでつながり、最後がスタッカートの部分です。
額面通り吹くと「タータータッ」ですが、ここは「ティーヤッタ」と吹かなくてはなりません。
最初の♪にテヌートが、次の♪にスタッカートが先生によって加筆されてます。
最初の♪を押し気味に2番目の音符を「ヤ」と丸めると、リズムに独特のコブシが生まれます(笑)。
このように吹くのが業界のお約束なんだそうです。
この吹き方ができないと、「箸を正しく持てない奴」くらいの烙印を押されるのかもしれません(根拠のない私感ですが)。

こうやって新品だった教本に注意書きやら解説図やらレッスン日等が書き込まれていくわけです。
過去のページを読み返してみると、まるで日記のようにそのときの場面がよみがえります。
この書き込まれた教本は私の財産でしょうかね、誰にも渡したくないです・・・ま、誰も欲しがらないとは思いますが(笑)。
昨日のレッスンは音色修正がメインだったと言ってもいいでしょう。
いきなりのアンブシュア変更だったもので、昨日は本当に混乱いたしました。
ピッチは揺れるし、どれが目指すアンブシュアなのか・・・訳がわからなくなりました。
 一晩寝てサックスを咥えてみると、昨日の混乱は沈静化しています。
仕事でもそうですが、袋小路に迷い込んだ脳味噌はその時はどうあがいてもダメ・・・思考が堂々巡りを始めて進退窮まるのです。
ところが一晩寝ると、憑きものが落ちたように冷静になれるものなんですよね。

まず昨日の分析から始めました。
①連続スタッカートで音色が乱暴になる。
②それは耳障りな金属音である。

先生の修正ポイントは・・・。
①気持ち下顎を引いて柔らかくリードを支える。
②引いた分、全体的に深く咥える。

結果として、これは無意識に行っていた私のクセを指摘されたのだと思います。
私のクセとは・・・。
①音量を上げたいとき(f)や音程を上げたいとき、下顎が前にせり出す。
 ↑これに集約されるのだとわかりました。
この吹き方が常態化していたのです。
昨日は気づかなかったのですが、これで説明がつきます。

皆さんも吹きながらちょっと下顎を前にせり出して吹いてみてください。
音量が上がりませんか?
理由は2つ。
①リードの振動面がせり出した分だけ増えるので、音量が上がる。
②下歯の圧力が増えて、下唇のクッションが減るので音色が明るくなる。

こういう吹き方もあるのでしょうし、一方的に悪い訳ではないと思います。
曲によってはパンチの効いた音になるので、間違った吹き方ではないでしょう。
ただしソプラノサックスの場合、宿命なのかもしれませんが、この下顎せり出しは耳障りなキンキン音が増えるのです。
少なくとも、クラシカルな曲には向かないということでしょうか。
ジャズやロックなら積極的に使っていい場面もあるのかも知れません。

突き詰めれば「下唇の位置と柔らかさ」の修正なのです。
先生の指示、下顎を少し引くとはせり出し気味の下歯の位置を、自然な元の位置に戻しなさい、ということでしょう。
そのままだとリードの振動面が減るので、その分深く咥えなさいということでしょうか。
このアンブシュアだと下歯が下がった分、下唇のクッションが増えますので、
①音色は暗めになり音量が減ります。
②口筋の必要性が高まり、特に高音部で難易度が増します。
③噛みが減るので、「ピキー」が激減します。
④下降跳躍のスラーで低音がキレイに出るようになります。
⑤連続スタッカートでリードが暴れなくなります。

昨日は①と②に違和感を覚えて混乱していたのですが、先生の指示は「それでOK」でした。
私が「下顎せり出し」していたことで、思い当たることがあります。
それは何かと言えば、ソプラノ・デュエットで録音してみると私の音量の方が大きかったことです。
先生の音に負けまいとして、「下顎せり出し」していたのだと思いますね。
自分の音や音量を客観視できなかったからだな・・・・今でもできませんが(笑)。
この修正した吹き方なら先生と同じくらいの音量になりそうだし・・・次に録音すれば結果がわかるでしょう。

今、この時期に先生がこれを指示したのはなぜか・・・・とも思いを巡らせてみました。
このアンブシュアは初心者の内は無理だったからではなかろうか。
ある程度、口筋が発達し色気がついた頃がチャンスなんだろう、きっと。
また、これは先生に師事したからこそ指摘されたことであり、独学だったら以前の吹き方で突っ走っていたことでしょう。
まあ、以前の吹き方が悪いわけではありませんが、両方の吹き方ができた方がいいに決まってますもんね。

本日の練習は修正アンブシュアの確認のみ。
それにうってつけなのがラクールの1番だと思います。
テンポ72のメトロノームに合わせて、1拍4個のビブラート練習も兼ねてじっくり吹いてみました。
先生の話ですと、修正アンブシュアは下唇のクッションが増すので、ビブラートもキレイに出やすくなるそうです。
まだヘタなので話半分で聞いてください。
これまで高音部のビブラートで苦労していたのですが、多少ぎこちなさが取れたような吹きやすさを感じます。
この吹き方の確認はビブラートの巧拙にもつながるので一石二鳥。
今週はラクールの1番しか吹かないかも知れません(笑)。
先生から何度も繰り返し注意されるポイントがあります(以後、繰注Pと略す)。
そのときは「はい、わかりました」と返答してますが、実はわかってないことが多いです・・・返事だけは調子のいい人、他にいませんか(笑)。
なぜならしばらくしてほとぼりが冷めたころ、性懲りもなくそのミスを繰り返すからです。
ですがある時、その繰注Pがヤケに心にとどまってチロチロと燃え続けることがあります。
その繰注Pをやっと受け入れることのできるレベルになったのかも知れません。

今、私の頭に留まって反響している繰注Pとは・・・「運指の早さより音色」です。
たとえばですよ、エチュードをしこたま練習してレッスンに臨み、いざ先生に聴いてもらう場面を想像してみてください。
私は合格に到達しないまでも練習した証として「運指の早さ」を中心に吹いていました。
どうだ先生、ここまで指が動くようになったぜ、なかなかやるだろう・・・てなもんでしょうか。
ですがここが私のバカさ加減と申しますか、勘違いだったのです。
先生が望む私の上達とは、運指ではなく「音色と音楽性」だったと気がつきました。
ようやくであります・・・・遅すぎるよキンケ!
大器は晩成す、を下手くそに改竄して小器は晩解する・・・・「小器晩解」 新四文字熟語完成(笑)。
これまでの練習方法はといえば、ひたすら指が動くようになるまで限界速度で練習し、そのあとおもむろに強弱や音色やアーティキュレーションを色づけするやりかた。
つまり指が慣れるまでは曲としての聞かせどころなどまるで無視、「こちとら急いでるんだ、用件は後にしてくれ」状態でした。
「指が早く動く方が上手い」・・・この間違った価値基準に自縄自縛。

前回のレッスンでラクールの24番(全音スタッカート)をひととおり吹いたあと、先生が指示したことと言えば・・・・「ちょっとCスケールを吹いてみてください」
うん、なんじゃ?? 
疑問符が貼りついたままCスケールを慎重に吹いてみる私・・・音色に気遣いながら。
「いいですね、ではその吹き方でもう一度24番の出だしを吹いてみてください」
にゃるほど・・・そうか、私が悪かったよ先生、音がバリバリしてたね、さっきは。
次のラクール25番もそうでした。
このエチュードはやたら早いから.・・・一拍132のテンポ、8分♪換算396です。
無理は承知でできる限り早く吹いたりしたんですね(それでもかなり遅いですが)。
案の定、転びまくり。
先生は初見でも吹けるくらいゆっくりなテンポに落として、一音一音しっかりと吹くようにと指示。
そしてそのとき、音色とともに曲として仕上げる歌心を第一優先とせよ。
これがポイントでした。
指の早さはニの次三の次。

そんなわけで「早くエチュードをクリアしたいぜ練習」から、「テンポゆっくり曲として仕上げる練習」に変更してみました。
するとどうでしょう、次のような効果が・・・。
①練習ストレスの軽減。
②結果的に指の覚えも早いような予感。
③音色・ダイナミクスを最初から意識できる。
④テンポは遅いながらも曲として自立している。

せっかちな私は別として、皆さんはとっくにベストな練習方法をお持ちだと思いますが・・・。
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ソプラノ・サックス 2005年2月~
ヤナギサワ S-902 (村雨丸)
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